いちごミルクのバターケーキとの出会い
いちごミルクのバターケーキに初めて出会ったのは稲田多佳子さん著書の
「”何度でも食べたい、ずっと作り続けたい”まいにちの焼き菓子と特別な日のケーキ」という本です。
バターケーキ、パウンドケーキにフレッシュな果物を使うのも練乳を使うのも初めてで、
おまけにバターケーキはどうしても見た目が素朴になってしまうイメージがあったのに
いちごミルクのバターケーキはとても可愛いくて、本を見ただけで衝撃を受けたことを覚えています。
作ってみると、今までにない練乳の優しさといちごの甘酸っぱさがそこにあり、まさに「” 何度でも食べたい、ずっと作り続けたい”まいにちのお菓子」だなあと思ったことを覚えています。
いちごジャムを使って
ただ、生のいちごを使うとどうしてもお高くなってしまったり、時期によってはなかなか手に入らなかったりします。
この本の著書の稲田多佳子さんは練乳がけしたいちごのおいしさをバターケーキに閉じ込めてみたくて、このレシピを考案されたそうです。
ここはいちごジャムに代役をお願いすることにしました。もちろんいちごジャム自体にお砂糖が入っているので、ケーキ自体のお砂糖と練乳の量は減らしましたが。
いちごジャムとミルクのバターケーキとなったこのお菓子は、マーブルもほんのり色づく程度になってしまいましたが、ほのかないちごと練乳風味がどこまでも優しい味わいになりました。
いちごには目を覚ますようなおいしさがあると勝手に思っています。
「おいしー!」て叫びたくなるような、甘酸っぱくてフレッシュで虜になるようなおいしさです。
でも、いちごジャムとミルクのバターケーキには目を覚ますようなおいしさというより
夢を見るようなおいしさという言葉が当てはまる気がします。
幼い頃の優しい記憶がふわっとよみがえるように、いちごの甘酸っぱさと練乳の甘さがふわっと広がります。
誰に甘えてもいい、我慢なんかしなくてもいい、そんな記憶です。
私は濃い目に入れたコーヒーと一緒にいただきました。
甘い記憶を懐かしみ楽しむ大人として、コーヒーが優しい甘さのケーキをひきたててくれました。
子どもにはホットミルクを一緒にだしました。
まだまだ、甘えていいんだよという気持ちをこめて。
この甘い時期を目いっぱい味わってほしいなと思います。
味わって、身体にとけこんで、大人になる過程、大人になってから
つらいことがあった時、乗り越えていけるように、このケーキの時間を記憶してくれたらなと思っています。
おすすめレシピ本
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