スポンサーリンク
スプーンから零れ落ちるはちみつの糸。
はちみつの糸を眺めるのが幼い頃から好き。
はちみつの海にリボンのように落ちては重なっていき
ずっとずっと糸は続いていく。
いつになったらパンに塗れるかな。
わくわくしながら眺めていた。
今、母になって、はちみつの糸を眺める子どもを見つめている。
目をまん丸に輝かせて、はちみつの糸をわくわくしながら眺めている。
あの頃の私のように。
はちみつの糸は永遠に切れない。
きっとおまじないをかけているから。
「この子が元気でありますように」って
母から子へ、子が大きくなり、母になればまたその子どもへと。
だから、きっとあんなにきらきらしていて、とろりとろけて甘いのだ。
何度でもおまじないをかける。
バターが香るトーストの上、きらきら甘く輝くまで。
あなたのほっぺがとろり輝くまで。
何度でも何度でも。
アルファポリスという投稿小説サイトに
はちみつのおまじないに関する詩を投稿しました。
お料理を作る時、ごはんを食べる時、この気持ちだけは忘れないでおこうと思う。
どうしてごはんを作るのか、どうして一緒にごはんを食べるのか。
それは誰かの笑顔が見たいから。
スポンサーリンク